株式投資は投資ではないということに最近気が付きました。
「いやいや、何いってんの、株なんて投資の代表格じゃん」
「株のデイトレードのことを投資じゃないっていってるの?」
違うんですよ。
株の長期保有でさえも本来の投資の目的という意味では違います。
株を購入した資金はどこに行く?株式購入資金の行方
私たち個人投資家が基本的に株式に投資をすると言ったら、上場している企業の株を購入するということですよね。
でも、上場しているA企業の株を購入しても、その資金がA企業のもとにはいきません。
なぜなら、僕が株を買った相手は個人投資家だからです。
私がA株を購入したとき、A株を僕に売却した個人投資家に僕が支払った資金が移ります。
A企業が資金調達できるのは上場するために株式公開するときと、保有している株式を売却するときの2パターンです。
A企業が上場後に資金調達したくなったときは自社が保有している株式を売却することで資金調達ができます。そのときに、皆が株を売買して株価が上がっていれば多くの資金を獲得できます。
そういう意味では間接的に株を購入して保有するということは株価上昇に貢献し、いつか行う自社株売却のときに貢献できるかもしれません。
個人投資家が行っているのは、会社に出資しているわけではなく転売です。
つまりトレーディングです。
ただ、本来投資というのは、利益を得る目的で事業に資金を投下することと考えた場合であれば、会社に出資しているかどうかは関係ありません。
利益を得る目的で事業に資金を投下することを「投資」というのであれば、皆さんが行っている株の売買、つまりトレーディングも投資ということができるかもしれません。
とはいっても、今日買って明日売るみたいなことは「事業に資金を投下する」という表現には当てはまらないきがするので、やはり株の購入を株式投資、ということは必ず合っているわけではないように思います。
そこまで投資の意味にこだわる必要はないと思う
ただ、声を大にして、「株式投資は投資ではない!」なんてことを言うつもりは毛頭ありません。
よく考えてみたら株を購入しても、その事業者のもとへ1円も届かないな、と考えたときに「投資の本質は事業への出資」と思ったので、こういう話をしてみました。
それでも僕は、株のことを株式投資って呼ぶと思います笑