「投資はするけど、トレードはいやだ」
こう言われる方って結構いるんですよ。
こういう方の中では、投資とトレードには、なんらか線引がされているんだと思います。
僕が想像するに、投資というのは「長期的に株式や債権など金融資産を保有すること。」
一方トレードは「短期的に売買すること」こんなところですかね。
言いたいことはすごいわかります。
トレードについては、私も異論ありませんが、投資は少し違うと思っているんですよ。
投資というのは、「利益を目的として事業にお金を出すこと」です。
そういう意味では”投資”というのは正しいと思います。
ただ、本当にお金を出せば利益が出せるかというとそうじゃないです。
大抵の場合、最も利益が出るのは売却したときです。
「長期的に株式や債権など金融資産を保有すること。」「利益を目的として事業にお金を出すこと」
このどちらも、売却のことに触れていません。
「長期投資なんだから売却なんて遠い先の話なんだから今考えてなくても良い」
とういう考えかもしれませんが、本当に売却するのは遠い将来ですか?
長期投資の売却タイミング
もちろん、将来的に本当に株価が上がって利益が出ているのであれば、いつ売却しても良いかもしれませんね。
しかし、長期投資をすれば何でもかんでも値上がりするものではありません。
世界の情勢や技術革新によって会社にとっての風向きは変わります。
その変化の予兆をファンダメンタルズ分析で捉えるのは難しいです。
たとえ情報を得られたとしても、必ずもっと先に入手している世界の金融資本家たちがいますし、それがデマでもある可能性があります。
ファンダメンタルズ分析は専門家たちの領分ですから、機関投資家には敵いません。
では、どうすればいいのか、ここでテクニカル分析の出番です。
テクニカル分析は、個人投資家が機関投資家に唯一対抗できる手段だと思っています。
テクニカル分析はチャートさえあれば、分析できます。つまり、皆平等なんです。
テクニカル分析ができると、どこで売却すればいいかをチャートの形状をつかって把握できます。
つまり、トレードができるんです。
トレードとは、決済までしっかりとシナリオを組むことをいいます。
買って放置というのは、投資でもなければトレードでもありません。
長期投資にこだわる人は、売却のチャンスを掴めないままなのです。
なので、テクニカル分析を身につけるために、売却するという選択肢を持ちましょう。
株式投資は投資ではない、という話と、投資というもの世界で一番わかりやすく解説してみた、という大げさな表現をしてみた記事もありますので、読んでもらえると嬉しいです。